2013.10.09
無意味な動物実験をやめさせろ!
当ブログで口酸っぱく書いてますが、動物実験はそれ自体がほんとに無意味なんです。
だから止めさせないといけません。
無意味な動物実験がなぜ無くならないのか。
それは動物実験を行う会社の儲けが無くなって倒産するからです。
明らかに体に有害だと世間に知られているタバコ産業が無くならないのと同じです。
動物実験は、世間がそれ自体無意味であることをまだまだ理解されていない。
そこがとても辛いところです。。
カネボウ化粧品、大幅縮小 花王、研究・生産部門統合へ
カネボウのロドネノールの白斑事件、関西地区の1,2-ジクロロプロパンによる胆管癌事件、これらは皆動物実験によって誤った結果が導き出された結果として発生したものです。
動物実験に用いられるラットやマウス、ウサギと人間とは種が異なるため、薬品に対する反応が異なるなんて当たり前中の当たり前なのです。
どうかそこを世間のみなさまにわかっていただきたい。
本当に安全性を確かめたいのなら、最も確実なのはヒトを使った薬品試験を行うことです。
そんなの倫理的にダメだと言われるでしょう。
でも、iPS細胞に動物実験廃止のための光があるのです。
過去に、動物実験廃止のためにiPS細胞を主とした会社に転職応募したことがありますが、あえなく不採用でした。
なぜなら、その会社は動物実験も主力として行っている会社だったからです。
(どうも動物実験を行っている企業は、iPS細胞も取り組んでいることが多いようです。)
私はiPS細胞によって動物実験に代わる薬品安全性試験を確立したい、として応募しましたが、この理由を言ったために不採用になりました。
要するに動物実験自体がその会社の主力の儲けだったからです。。。
動物実験を無くすために、当該企業に入社して企業の内部から変えていくのは不可能だと悟りました。
まったく新規にゼロから事業を立ち上げる必要があるのです。
眼、肝臓、皮膚、等々をiPS細胞によって個別にヒト臓器つくり出し、その個別のヒト臓器によって薬品試験を行う。
これが最も確実な結果が導き出せる薬品試験です。
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2013.07.31
再生ヒト表皮試験法
見つけたぞ―――
ヒトの皮膚を培養して、化学物質の毒性を評価するサンプルとするものです。
RHE
ヒト三次元培養表皮
ヒトのための化学物質の毒性調査において、ヒトではない動物による動物試験はまったく的外れなためナンセンスとしか言いようがなかった。
しかし動物実験によって金儲けをしている企業がある以上、動物実験は意味がないと理解されていても動物実験が廃止されていくことはなかった。
これはタバコが有害と認知されているのも関わらずタバコ産業が存在するために完全に廃止できないのと同じことだ。
ヒトのための化学物質調査で正確な結果を得るのは、ヒト自体による人体実験によってのみ。
見つけたぞ! 昔からあったんじゃないか!
まだ皮膚の領域でしか見つけていないけど、こういう方法を少しずつ発見していって紹介していこうと思う。
とあるメルマガ(NITEケミマガ)での記事です↓
【2013/07/19】
・ECHA calls for information to avoid unnecessary animal testing
→ http://echa.europa.eu/information-on-chemicals/testing-proposals/current
ECHAは、REACH規則に基づき、不必要な動物試験を回避するための試験法
提案に関するパブリックコンサルテーションを開始した。対象物質は、 ……
こらこらこら違うでしょ。
「不必要な動物実験を回避するための試験法」と書くと、「もともと動物実験はヒトのために必要な実験だった」と中途半端に頭のいい人は解釈しちゃうじゃん。
「不必要な動物実験を回避するための試験法」ではなくて「動物とヒトは生体が異なるので動物実験そのものが無意味」が正解です。
1,2-ジクロロプロパン、ロドネノール
これらの物質は動物実験をした結果、ヒトに対して影響がない化学物質と判断された。
しかし、1,2-ジクロロプロパンでヒトに胆管癌発生やロドネノールで皮膚障害(カネボウ)が発生した。
1,2-ジクロロプロパンは世界複数の評価機関で動物実験を実施した結果、特に問題ないと判断され、多くの印刷系会社が塩化メチレンから1,2-ジクロロプロパンに切り替えていったんでしょ。
ロドネノールはカネボウが動物実験を実施した結果、安全だと判断して市場販売したんでしょ。
これほど決定的で大々的なニュースになっているにも関わらず、ECHA(欧州化学品庁)は何を寝ぼけたこと言ってるんだろうね。
2013.07.19
動物実験そのものに意味無しは当たり前
いいかげん、動物実験は無意味だとわかって欲しい。
理系の人間でなくても、動物と人間で毒性情報とか薬物反応情報が違うの当たり前だってわかるのに、化粧品会社や世界の毒性評価機関(ACGIHとか)は、ヒトへの影響を予測するために動物実験は必須と言っている時点で頭悪すぎ。
まあ、動物実験をやめられない理由というのが動物実験によって利益を得ている企業があるからだけれども。
塩素系有機溶剤による胆管癌事件然り、本件のカネボウ事件然り、いいかげん目覚ませよ。
顔、首、手、指に「白まだら」 カネボウ美白化粧品「被害」の実態
美白化粧品が効きすぎて肌がまだらに白くなってしまった――こんなお客からの訴えが相次ぎ、消費者庁が2013年7月18日、当該カネボウ製品の回収状況を公表した
今回問題となっているのは、同社と関連会社が製造販売する美白製品のうち、「医薬部外品有効成分ロドデノール 4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール」の配合されたものだ。ロドデノールはメラニン生成反応にかかわる酵素「チロシナーゼ」と結合し反応を阻害する。これにより、色素沈着部位の色調が改善する。
厚労省の承認を受けた美白有効成分で、社内基準においても様々な試験を実施して安全性を確認していたという。
2013.06.07
動物実験に代わる手法の確立を!
薬品類などの人間への毒性をはかる試験において、動物実験は必要ないのです。
印刷会社の胆管癌事件が、動物実験と人間への関連性は無い、ということを明確に示してくれました。
(世界の化学物質評価機関で発癌性無しとされた有機溶剤を仕事に用いたら従業員が胆管癌を発症してしまった事件)
マウス・ラット・犬等とヒトという別種族間で、何が毒物になるか違うのは本来当然なのです。
例えば、人間が普通に食するネギ・チョコレートが猫にとって毒になりますよね。
だから薬品類や化粧品のテストで動物実験をやるのもバカげた話です。
動物実験によって人間への安全性が守られてるなんてのは嘘なんです。
動物愛護の精神から動物実験を廃止するという理由以前に、動物実験自体がまったく無意味なんです。
しかし動物実験自体が企業の収入になっているため、多くの一般大衆は動物実験が必要と誤解しています。
要するに動物実験というビジネスを壊されたくないから、無意味だとわかっていても続けている。
ほんと資本主義社会って悪だと思いますよ。
薬品類などの安全性を正確にテストするには、本当はヒト自身による試験でなければいけないんです。
でもさすがにこれは倫理上問題があるから、代替策を考える必要があります。
iPS細胞とかでなんとかならないのでしょうか?
本当は私自身がこれを手掛けたい。
けれど今の日本の転職事情は、なんと同業他社にしか転職できないという恐ろしい事態になっており不可能なんです。当然、未経験職種なんて転職できないのです(わたくし素材・化学系です)。
実際に書類選考即お祈りされてます。
(就職難の時世では企業側がものすごい頭に乗っていて、応募資格の内容は同業他社でなければ応募できないような無理な内容。そして企業側は書類選考の返事さえしないという失礼きわまりない現実となっています。この失礼な態度は中小企業ではなく一部上場企業がやっていることです。)
ならば自分で起業して動物実験に代わる安全性試験を確立するのが良いのですが、わたくしはなんとなんとビンボーです・・・。
だから、どうかどこかの大富豪さんへ。
iPS細胞でもなんでもいいから、動物実験に代わる手法を確立するために、会社作っちゃってください。
そして、確立してください。
お願いします!!!
2013.04.19
理解してないまま報道するのは如何なものか
はじめに、胆管癌で亡くなられた方及びその遺族の方に、心よりお悔やみ申し上げます。
ニュースの書き方が歪んで書かれてしまっていて、これだと専門知識の無い人は該当印刷会社がひどいブラック企業だと思ってしまうだろう。
私は印刷会社の経営者ではないし塩素系有機溶剤を販売する人間じゃない。
この会社を擁護するのではなく、歪んだ報道を正し正確な情報を述べるために記事を書こうと思う。
実際のところ、この会社は何ら法の違反を犯していない。
塩化メチレンが発癌性があるから、当時発癌性が無いとされていた1,2-ジクロロプロパンに代替したのだろう。
その点から言えば良心的な会社です。
本当の問題は、化学データの発表が間違っていたことから起こった悲劇です。
胆管癌のニュースの続きです。
胆管がん 印刷会社社長が初めて会見 謝罪とともに「私もおびえている」
有機溶剤中毒予防規則、という法律があります。
これはこの予防規則に指定された有機溶剤について、排気設備を設けろ、手袋しろ、マスクしろ、健康診断させろ、とさまざまに指示事項が書かれた規則で、これに違反すると行政から処分を受けます。
で、1,2-ジクロロプロパンは当時有機溶剤中毒予防規則に引っかかっていなかったため、このように排気設備を設けることも義務ではなかったのです。
そして、当時、発癌性も無しとされていました。
化学物質総合情報提供システム
上記HPの「総合検索」をクリックし、「名称で検索」のところに「ジクロロプロパン」を入力すれば現在に化学物質にかかる法規制や有害情報のデータを閲覧できます。
特に、「健康毒性」のところを見れば、各国の発癌性評価機関において「ヒトに対する発がん性について分類できない 」としっかり書いてあることがわかるはずです。
マスコミが、「過去の化学データの公表が間違っていた」ということを一切報道しないのは、印刷会社を完全に悪者に仕立て上げるほうが国民の同情をかい、記事が売れやすいと思っているからでしょうか。
2013.04.04
動物実験は必要ない 印刷会社の胆管癌発生ニュースの考察
昨年発生、ではなく正確には労災が認められ始めた塩素系溶剤と胆管癌発症の因果関係ニュースからわかったことです。
誰もこれには触れてないようだけど、重要なことです。
それは、この事件によって「動物実験は必要ない」ということがわかったことです。
有機溶剤の動物への作用とヒトへの作用が異なっていました。
法規制のほとんどは動物実験によって健康有害性を算出し法規制を定めます。
実は1,2-ジクロロプロパンはほとんど法規制がかからない物質でした。
GHS基準に則ったMSDSにも発癌性は「区分外」と明記されていました。
そのため会社も胆管癌発症の原因がわからず労災認定ができなかったのだと考えられます。
おそらく有機溶剤使用企業は、有機溶剤の販売業者に対して責任を求めているでしょう。
販売業者には説明責任があります。
販売業者が発癌性無し、と当時言いきっていたのではないかと推測されます。
そうすれば余計原因がわからず、たとえ善意の経営者であっても労災になることさえ気付かなかったと思われます。
事件の経緯ですが、校正印刷の洗浄用途に塩素系有機溶剤を用いていました。
ジクロロメタンと1,2-ジクロロプロパンです。
関西方面の中小企業であり換気設備のない部屋で有機溶剤が充満した状態で作業を行っていました。
胆管癌発症者は16名
16名中16名全員は1,2-ジクロロプロパンを使用していました。
16名中11名はジクロロメタンも使用していました。
平成8年にジクロロメタンの使用を禁止し、平成8年以降は1,2ジクロロプロパンのみ使用していました。
(ジクロロメタンは有機溶剤中毒予防規則に該当するため自主規制、または行政指導により使用をやめたと思われる)
厚生労働省はその後、1,2-ジクロロプロパンを胆管癌発症の原因である蓋然性が高いと発表しました。
なぜかジクロロメタンは胆管癌発症の原因ではないような発表をしています。
報告書の公表及び厚生労働省における今後の対応について
ニュースには安直にブラック企業と断定している記事もありますが、一応、1,2-ジクロロプロパンのみを使用していた企業については法令を順守し作業していた形となります。
なぜなら、当時(今は本事件を受け有機溶剤中毒予防規則に該当する物質として加えられています)1,2-ジクロロプロパンは有機溶剤中毒予防規則にさえ該当しなかったため、換気設備のない部屋での作業も一応、労働安全衛生法を違反していないことになるのです。
さて、胆管癌が発症してしまった一番の原因は、換気設備の無い部屋での作業という有機溶剤の取扱い方法が悪かったのですが、実は最も大きな根本原因は有機溶剤の既存の情報が正確ではなかったのです。
それは動物実験によるデータに基づいて法規制を定めていたことが最も悪いのです。
以下は健康有害性のうち、発癌性にのみ触れて述べたいと思います。
当事件が発生する前の化学物質の情報です。
(健康有害性には、その他に生殖毒性や遺伝毒性、神経系への影響などたくさんあります)
過去の既存の発がん性公表情報
*ジクロロメタン
・GHS基準のMSDS分類では、発癌性「区分2」発癌のおそれの疑い、としている。
・日本産業衛生学会 :(2B) ヒトに対しておそらく発がん性があると判断できる物質
・ACGIH(米国産業衛生専門家会議):(A3) 動物に対して発がん性が確認された物質であるが、ヒトへの関連性は不明な物質
・IARC(国際がん研究機関):(2B)ヒトに対して発がん性を示す可能性がある
・米国EPA(環境保護庁) : ヒト発がん性の可能性が高い物質
・EU(欧州連合):(カテゴリー3) 発がん作用を及ぼす可能性があるため、ヒトに対して懸念を引き起こすが、それについて十分なアセスメントを行うための適切な情報が利用できない物質。適切な動物試験からある程度の証拠があるが、この証拠はカテゴリー2に入れるには不十分である。
・ 米国NTP(国家毒性計画) :(R) ヒト発がん性があると合理的に予測される物質
*1,2-ジクロロプロパン
・GHS基準のMSDS分類では、発癌性「区分外」としている。
・ACGIH(米国産業衛生専門家会議):(A4) ヒトに対して発がん性物質として分類できない物質
・IARC(国際がん研究機関):(グループ3)ヒトに対する発がん性について分類できない
動物実験において、マウスで肝細胞腺腫と肝細胞がんの発生率が有意な増加がみられているがラットでの試験
では発がん性を示す証拠は示されていない。ヒトでの疫学調査の報告はない、とし上記のようにヒトに対する発がん性について消極的な見解とされているようです。
上記の通り、過去の既存情報では1,2-ジクロロプロパンではヒト発癌性を認めていないに等しいものでした。
GHS基準のMSDSもばっちり発癌性「区分外」とされています。
また、例えばラットとマウスなど、動物の種族間で発癌性の違いが出ています。
動物実験やったけど、ヒトの疫学調査報告がないから発癌性ほとんど無いことにしておこう、みたいに見えます。
むやみやたらに動物実験をする必要があったのでしょうか?
動物実験をしておいて、それを正確にヒト情報へ反映できていない時点で、動物実験やる意味なんてあるのでしょうか?
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